打点ズレ影響を考えてドライバーを選ぶ

飛距離アップをするには、フェース面の弾きが強いドライバーを見つけることが必須です。つまり、ルール適合範囲内で反発の高いドライバーということです。

 

飛ぶドライバーの要素

飛ぶドライバーの要素としては、いくつかあります。

シャフトが長い
・ヘッドスピードが速くなる

低重心のドライバーヘッド
・スピン量を抑えて、高弾道が打てる

フェース面の強い反発
・ルール適合範囲内で高反発

そして、最近の新しいモデルのドライバーが追求しているのは、ボール初速アップです。ボール初速アップを目指すための要素があります。これも幾つかの要素がありますが、大きく2つ取り上げます。

(1) ヘッドスピードを速くする
(2) フェース面の強い反発

ヘッドスピードを速くすることは、長いシャフトを使うことで具現化できますし、ヘッドスピードが速くなれば、勢いよくドライバーヘッドをボールに衝突させることができますので、ボール初速がアップします。フェース面の強い反発は、ドライバーのフェース面自体が強い反発が得られる仕組みになっていなければなりません。ですから、最近の新しいモデルのドライバーは、フェース面の反発を強くする仕組みを取り入れています。また、フェース面の反発を強くするだけでは、ボール初速をアップさせることは難しいのです。

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常にフェース面の真ん中(芯)で、打つことができれば良いのですが、なかなか難しいのが実情です。トゥ側でヒットしたり、ヒール側でヒットしたりすることもあります。従来のドライバーは、トゥ側やヒール側でヒットすると反発力が弱まってしまい、ボール初速が遅くなり、あまり飛ばすことができません。これは、ゴルファーであればよく知られていることです。

では、最近の新しいモデルのドライバーは、どのようになっているのかと言いますと、打点がズレてもスイートエリア(フェースの真ん中)で打ったときに近い、強い反発が得られるようになっています。一般的にスイートエリアが拡大されたというような言葉で表現されていることもあります。

 

フェース面の反発と打点ズレ

例え話で考えてみましょう。

SLEルールにより、フェース面の反発係数は 0.83以内と定められていますので、フェース面の反発係数が 0.82 というドライバーが在ったと仮定します。反発係数 0.82 のドライバーを打ってみて、フェース面の真ん中(スイートエリア)で打つことができれば、理論上は、反発係数 0.82 でボールを弾くことができる訳です。

打点がズレた場合

では、反発係数 0.82 のドライバーを打ってみて、フェース面のトゥ側、ヒール側でボールをヒットした場合は、どのようになるのかと言いますと、反発力が弱まります。打点がズレてしまった場合、一般的には「当たりが薄い」、「当たり損ない」 というような言葉で表現をすることもあります。実際に打点がズレてしまうと、飛距離は落ちてしまいますし、ミート率も下がってしまいます。

打点がズレてトゥ側、ヒール側でボールをヒットした場合は、反発係数 0.82 では飛ばせてないということです。打点がズレてしまって、反発係数が 0.81、0.80 くらいで飛ばしているということになりますから、ボールの弾きが良くなりますし、反発エネルギーも弱くなり、ミート率も落ちます。

スイートエリア(フェースの真ん中)から外側に向けて、反発力は弱まっていく傾向にあるということです。

ドライバーショットというのは、ほんの少しだけ体軸がズレただけでも、実際のインパクト(打点)が、大きくズレてしまうことがあります。この辺りがドライバーが難しいと言われる由縁でもあります。

 

打点がズレたときの飛距離を計算

反発係数 0.001 で 約1ヤードの変化が得られるとされています。

反発係数 0.82 というエネルギーを活かして飛ばせたときに、キャリーで210ヤードだったとします。

打点がズレてしまって、反発係数 0.80程度のエネルギーしか得られなかった場合、キャリーで190ヤード程度しか
飛ばないという計算になります。

フェース面の真中で打った場合
反発係数 0.82 = キャリー 220ヤード

打点がズレてしまった場合
反発係数 0.80 = キャリー 190ヤード

※上述した計算から割り出し飛距離などは、机上の計算であり、理論値であり、必ずしもこのようになるとは言い切れませんので、
ご注意ください。あくまでも参考としてください。

 

打点がズレても強く弾くドライバー

ならば、打点がズレても強い反発が得られるようなフェース面であれば、飛ぶだろうということが判ります。実際に打点がズレても強い反発が得られるような工夫を取り入れているドライバーが増えています。

打点がズレても強い反発でボールを弾いてくれるドライバーが増えています。その仕組みとしては、ドライバーヘッドのソール側に溝を設けたり、ヘッド内部に柱を2本取り付けてヘッドの無駄なたわみを抑えてるというドライバーもあります。打点がズレても強い反発でボールを弾いてくれるということは、飛距離アップに繋がります。実は、一発の飛びよりも、ラウンドでの平均飛距離アップが望めます。

また、強く弾くドライバーを使うだけで、ボール初速が速くなることもありますし、いきなりミート率がアップすることもあります。何を伝えたいのかと言いますと、ミート率アップは、打ち方の問題もあるかと思いますが、フェース面の弾きが強いドライバーを使うことでもミート率を高めることができるということを伝えたいのです。

 

古いモデルのドライバーと新しいモデルのドライバー

古いモデルのドライバーと新しいモデルのドライバーを打ち比べてみると、明らかにフェース面の弾き感が違います。新しいモデルのドライバーは、とても弾いてくれますし、打点がズレてもそれなりに飛んでくれます。

打ってみなくても、ドライバーのフェース面にボールをぶつけてみるだけでも、フェース面の弾きの違いが判ります。新しいモデルのドライバーは、弾くだけではなく、弾き返すエネルギーも強くなっています。

飛ぶドライバーを選ぶときには、打点がズレても強い反発が得られるドライバーを見つけることが大切です。ドライバー選びの参考にしていただければと思います。

 

打点がズレても飛ぶドライバー

2020年、打点がズレても飛ぶドライバー!ということで話題となったのが、キャロウェイ MAVRIK(マーベリック)ドライバーです。 人工知能により計算されたフェース形状を採用しており、ゴルファーが打点ズレしながらインパクトしたことを考慮して設計されてます。 実際にマーベリックドライバーを打ちましたが、たしかに打点がズレても強い反発で飛ばせる感触がありました。

 

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