2019年 飛ぶドライバーのトレンドは、ボール初速の速いドライバーです。
ボールの初速を速くすることで、平均飛距離アップができるからです。
ボール初速とは
ボール初速は、ボールスピードとも呼ばれます。打ち出されたゴルフボールの飛び出すスピードです。ボールの勢いと呼ばれることもあります。ボール初速が速ければ、飛び出す勢いがありますし、強い弾道で打てます。
ボールの初速を速くする方法
ボールの初速を速くする方法で簡単でありながら難しいのは、ヘッドスピードを速くすることです。ヘッドスピードを速くするには、パワーが必要となりますし、トレーニングをしなければならないこともあります。
ボールの初速が速くなるドライバー
ボールの初速が速くなるという都合の良いドライバーがあります。仕組みとしては、フェース面の反発力が高くなっているドライバーです。反発力が高くなると、自然とミート率が高くなり、ボールの初速が速くなります。ですから、SLEルール不適合の高反発ドライバーは、ミート率が高くなりますし、ボールの初速も速くなります。高反発ドライバーの場合、実際に打ってみたデータを計測すると、ミート率1.56を超えるようなデータをマークすることもあります。それは、高反発だからです。フェース面の高反発というのは、ミート率を高くし、ボールの初速を速くすることができます。
長尺ドライバー
シャフトの長い、長尺ドライバーはヘッドスピードを速くすることができますし、少しだけボールの初速を速くすることができます。ヘッドスピードを速くするというのは、ボールの初速を速くすることでもあります。
最近のドライバーは45.75インチが標準となっていますので、ある意味 長尺ドライバーに
分類されるモデルが多いです。
SLEルール適合内で高反発
2019年の飛ぶドライバーの殆どは、SLEルール適合範囲内でフェース面の反発力を高めています。または、ボールの反発力を高められるような構造を取り入れているドライバーが増えています。このようなボールの初速を速くすることができる構造を取り入れることで、ゴルファーがヘッドスピードを速くしなくても平均飛距離アップができるというメリットがあります。
ボールの初速が速くなる飛ぶドライバーの比較紹介
最近、試打したドライバーの中で振りやすくて、ボール初速を速くできるドライバーを紹介します。ゴルファーのスペックとしては、ヘッドスピード平均40m/sくらいのゴルファーが打ったときの計測データとなります。
ボール初速に係数4を乗算することで、推定飛距離を計算しています。自分に合った飛ぶドライバー選びの参考値としてください。ボールの初速を速くすることができるドライバーを使うことで、ヘッドスピードが遅くても平均飛距離アップが望めます。
キャロウェイ MAVRIK(マーベリック)ドライバー
人工知能によって計算されたフラッシュフェースを搭載して、打点がズレてもボール初速が落ちにくく、飛距離性能を維持できます。フェースがボールを弾いて飛ばせるというのを実感できます。
テーラーメイド SIM MAX ドライバー
ルール超えの反発係数で製造して、後からルール適合の反発係数に調整をするというスピードインジェクションにより、フェースの反発力が高くなっており、ボール初速が速いです。球離れが良く、勢いのあるボールが打てます。
キャロウェイ エピック フラッシュ スター
ジェイルブレイクテクノロジーというヘッド内部に取り付けられた2本の柱と、人工知能に計算させてデザインされたフラッシュフェースを搭載しており、打点がズレても強い反発でボールを弾き飛ばせる構造となっています。
実際に驚くほどのボール初速が得られます。
併せて超高弾道が打てます。
ヘッドスピード38m/sくらいでも扱えます。構えてみると、意外と軽く感じるので、速く振りやすいです。思った以上にボールが飛び出す勢いが強く、ボールの初速が加速するのを体感できます。
テーラーメイド Mグローレ ドライバー
M3ドライバー、M4ドライバーに搭載されていたハンマーヘッドというソールの溝が配置されています。これにより打点がズレても強い反発が得られます。テーラーメイド側のテストデータによると、フェースの真ん中(スイートエリア)で打てると、反発係数0.8以上をマークするデータがあったと公表されています。
Mグローレの場合は、ドローバイヤスが入っており、ボールを捉まって、弾いて飛ばせる構造となっています。軽くて振りやすいので、もっとボールの初速を上げられる気がします。
とにかく捉まりが良くて、フェース面状でボールが滑らないので、弱いインパクトでも捉まって、ボールを弾き飛ばせます。自分が思っているよりも高弾道が打てます。
スリクソン Z585 ドライバー
今までのスリクソンからは考えられない程にスイートエリアが広がっています。ゼクシオテンに採用しているカップフェース構造を取り入れており、とても弾きの良いフェースとなっています。
優しく打てるようになったと言っても、やっぱりアスリート向けのモデルですから、やや重さを感じます。シャフトフレックスRでも300グラム少しあります。重さが気にならなければ、振りやすくて、弾きが良くて、平均飛距離アップができるはずです。フレックスRでもヘッドスピード40m/sくらいあると良いです。
タイトリスト TS2 ドライバー
発売される前から、ボールのスピードを強調した宣伝をしていた通り、弾きが良くてボールの初速が速くなります。やや、重さを感じるので、速く振ることができずにボール初速を上げ難く感じました。
シャフトとの相性があると思いますが、ボールを完全に捉まえ切れない感じがありました。右へ抜けてしまう感じがあったので、フェースで反発させるエネルギーが弱くなってしまっている感じです。ヘッドスピード 40m/s以上あると、ドライバーの性能が活かされるように感じました。
ミズノ モデル-E ドライバー
フェースに使用するチタン合金を、全く別のチタン合金に変更することで、高強度でありながらも撓みやすいフェースになっています。これによりフェースにボールが吸い付く感触がしますし、ボール初速が速くなっています。
シャローで打ちやすくて、スイートエリアも広いのですが、やっぱりアスリート向けというイメージが強く、それなりの重さがあります。また、フェース面管理をしながら打てるゴルファーの方が良い結果が得られます。
ボールの初速が速くなる飛ぶドライバー
昨今、フェースの弾き、ボールの初速アップさせるための工夫を取り入れているドライバーが増えてきています。低重心+低スピンは既に当たり前となっており、更にボールの初速アップを取り入れることで、今まで以上に飛距離アップできるように各メーカーは努力しています。装着されるシャフトとの相性もありますが、弾きの良いモデル、ボールの初速が速くなるようなドライバーを使うことで、今よりも飛距離アップが望めます。
地クラブの高反発モデル
高反発モデルを使用することで、簡単にボール初速アップが望めます。超高反発となっているので、20ヤード以上飛距離アップできるモデルもあります。高反発モデルは、競技や月例では使用できませんが、プライベートラウンドでは使うことができます。地クラブの飛び性能を知るためにも、一度試してみる価値はあります。