低重心で浅重心のドライバー
昨今、ドライバーの重心位置が適正化されてきており、低重心で浅重心(前重心)となっているライバーが増えてきました。低重心のドライバーは、既に当たり前の時代となりました。ただ、低スピンなドライバーは、棒球で飛ばせてキャリーとランが出るとされています。確かに、その通りなのですが、打ち方が悪いと、左右に曲がるスピンの方が顕著に働いてしまい、曲り幅が大きくなってしまうことがあると感じています。
バックスピン量が少ないことによる弊害
低スピンということは、バックスピン量が少ないということです。バックスピン量が少ないと、どのような弊害が発生するのかを考えてみました。
バックスピン量が少ないと左右の曲りが増える
低スピンなドライバーは、バックスピン量を減らして飛ばせます。その反面、左右のスピン量が顕著に影響してきて、曲がり易くなることがあります。低スピンなドライバーで、真っ直ぐ飛ばすには、適切なスイングで打てることが必要となります。一般的なゴルファーの場合は、どうしてもアウトサイドイン軌道になりやすく、想像以上にカット打ちになっていたり、フェース面が開いたままインパクトしていることが多いです。
また、低スピンドライバーの場合は、打ち出し角度を適正にしようという考えから、ロフト角の数字が大きくなっているドライバーが多いです。ロフト角が大きいということは、スピン量が発生しやすいです。それは、バックスピン量だけではなく、左右のスピン量も増えやすくなってしまいます。ウェッジもロフト角が大きいからバックスピン量が増えるということは誰にでも判ります。
バックスピン量が少ないとボールが上がらない
バックスピン量が少ないということは、ボールに揚力を与えることができなくなってしまい、とても低い弾道となってしまうこともあります。低スピンドライバーは、たしかにメリットがあると感じますが、パワーが無いゴルファーが使うと、デメリットの方が多い可能性もあります。ボールに揚力を与えることができずに、弾道が低い場合は、キャリーもランも出なくなってしまい、飛距離が落ちてしまうことがあります。
一般的なヘッドスピード(40m/s前後)のゴルファーの場合は、ある程度のバックスピン量を発生させた方が直進性が高くなる傾向にあります。
低スピンドライバーに向いているゴルファー
バックスピン量が少ないボールは、吹き上がりによる飛距離ロスを防ぐ事ができます。それは、ヘッドスピードが速い、強く叩きにいけるゴルファーにとっては、良い効果が得られるはずです。
低スピンドライバーでスライスする場合
低スピンドライバーなのに、スライスするとか、ボールが曲がるという場合は、打ち方が適切ではないことが殆どです。カット打ちになっていたり、フェース面が開いていることが多いです。スライスを軽減するには、低スピンドライバーの中でも重心深度が深いドライバーを選ぶと良いです。重心が深いということは、慣性が高くなりますので、ある程度のバックスピン量を発生させることができます。また、重心深度が深い場合は、スイートエリアを拡大することができますので、打点がズレても強い反発で飛ばせます。