2023/09/29 更新
飛ばせるゴルファーの強い武器となるのが、ドライビングアイアンです。昔は、1番アイアン、2番アイアンなどがドライビングアイアンとして重宝されておりました。最近は、アイアン型のユーティリティがドライビングアイアンとして活躍しています。飛ばせるドライビングアイアン、ユーティリティの紹介をします。
ドライビングアイアンのメリット
メリットとしてはドライバーを含めたウッド系のクラブよりもシャフトが短いクラブでありながら、ドライバーやフェアウェイウッド並みの飛距離が出せますし、ボールの曲がり幅も抑えられるので、OBリスクを減らしつつフェアウェイキープできるというのがメリットです。
(1) ミスしないティーショットが打てる
(2) ウッド並みの飛距離で飛ばせる
(3) ボールの曲がり幅も抑えらOBリスクを軽減
(4) 無理して飛ばさずに置きに行くことができる
ドライビングアイアンの飛距離目安
最近のドライビングアイアンは、アイアンというよりもアイアン型のユーティリティとなっています。ですから、ユーティリティの飛距離を目安にすると判りやすいです。
番手 | ロフト角 | 飛距離 |
UT2 | ロフト角16度 | 210ヤード前後 |
UT3 | ロフト角19度 | 190ヤード前後 |
UT4 | ロフト角21度 | 180ヤード前後 |
UT5 | ロフト角23度 | 170ヤード前後 |
ゴルフは飛ばした方が楽しいですし、飛ばせる方が攻め方の幅が広がります。
ただ、ゴルフは飛距離を競うわけではありませんから、ティーショットで思い通りの場所にボールを運ぶためにドライビングアイアンを選択するというのも良いと思います。
ティーショットは必ずしもドライバー(1番ウッド)を使わなければいけないという訳ではありません。
ドライビングアイアンの構造
冒頭でも書きましたが、最近のドライビングアイアンは、ユーティリティに属するタイプとなっています。形状がアイアンに似ているので、アイアン型ユーティリティと呼ばれることもあります。ですが、構造としてはアイアンと全く異なります。
アイアン型ユーティリティは、中空構造となっており、捉まりを良くするために、タングステンウェイトが配置されていたりするモデルもあります。飛び系のアイアンよりも、飛ばせる構造を持っています。また、ドライビングアイアンの最大の特徴としては、ロフト角16°、19°というウッドに近いハードなモデルもあり、風に負けない強くて低いボールを打つことができます。
アイアンは、グリーンにボールを止められるような構造となっていますが、ドライビングアイアンは飛ばすことを考えていますので、ボールが着地してからもランが大きく出ることもあり、少しでも飛距離が出せる構造となっています。
注意点としては、ハードヒッター向けとなっているクラブが多いので、シャフトがハードな設定となっていることがあります。ですから、シャフトのスペックには注意してください。あまりにも重すぎて振れないとなると、逆に飛ばせなくなってしまいますから。
特に、テーラーメイドは、抱えているプロゴルファーが多いという理由から、プロゴルファーの要望に応えてクラブを作るということもあり、ドライビングアイアンなどの特殊なクラブが多いです。中古市場では、数年前のロングアイアン、ドライビングアイアンが、未使用品で6,000円前後で売られていることもあり、お宝を見つけることもできます。
テーラーメイド ステルス UDI
ティーショットでも使える、ラフからでも使える、フェアウェイからでも打ちやすい様々なシチュエーションで使えるドライビングアイアンです。とてもフェースの弾きが良くなっておりウッドが苦手の人が飛ばせるクラブです。
番手としては2番(18度)、3番(20度)、4番(23度)が用意されてます。
テーラーメイド ステルス DHY
大き目なヘッド、厚みのあるソールとなっており、ドライビングアイアンというよりは飛ばせるユーティリティです。ヘッドは中空構造となっており、低重心で高弾道が
打ちやすい構造となってます。
3番(19度)、4番(22度)、5番(25度)となってます。
テーラーメイド NEW P790 UDI(2番)
USモデル
テーラーメイドから新しいP790アイアンが発売されました。
基本的な構造としては、ヘッドは中空となっています。アイアンというよりは、ユーティリティです。中空になっているだけでなく、ヘッド内部にスピードフォームという充填剤が入っており、反発力を増幅させてくれます。USモデルでは、P790 UDI が用意されており、2番アイアン、ロフト角17度となってます。
進化したP790アイアンの高性能ヘッドによる飛距離性能を存分に活かしたドライビングアイアンです。
日本国内で販売されてるモデルは3番(ロフト角19度)までとなってますが、U2(17度)の中古もありますのでチェックしてみて下さい。
テーラーメイド SIM UDI
ロフト角18度の2U(USモデル)が人気です。
在庫が少ないですが、チェックしてみてください。
装着シャフトいろいろあります。
テーラーメイド P790 Ti アイアン USモデル
USモデル
日本国内では新しいP790アイアンが登場したばかりですが、海外では既にP790Tiアイアンが登場しました。ベースはP790アイアンで中空構造となってますが、素材にはチタンを採用しています。ですから、Tiと名付けられています。チタン素材の方が軽いのでヘッドを軽量化することができます。ヘッドを軽量化してタングステンウェイトを組み込んで、超低重心で超高弾道が打ちやすく、慣性を高めて強い反発力で飛ばせる構造となってます。
シャフトは、NS.PRO.950GH NEO、MMTカーボンの2種類が標準装着可能となってます。
テーラーメイド P790 アイアン(2019)
テーラーメイドより新しいP790アイアンが登場しました。中空構造で貫通型スピードポケットを搭載しており、とても弾きの良いモデルとなってます。また、今まで以上に低重心化が図られており、ボールに対してコンタクトしやすくなってます。
テーラーメイド RSi TP UDI ドライビングアイアン
テーラーメイド RSi TP UDIはドライビングアイアンと命名されていますので、飛ばすためのアイアンとなっています。ヘッドは大き目となっており、中空構造です。アイアンというよりは、ユーティリティーに近い構造です。
ダスティン・ジョンソン、ジェイソン・デイ等が使っていたドライビングアイアンということで大きな話題となりました。ネーミングに、UDI と記載されています。これは、Ultimate Driving Iron (ウルティメット・ドライビング・アイアン )の頭文字をとったものです。完全にティーショット用として作られたアイアンです。
低スピンで強い弾道が打てそうな雰囲気がします。ウッド系のクラブと比較をすると、ボールの高さは出ないだろうと思いますが、ランが多く出て飛距離アップができそうなドライビングアイアンです。低くて、強くて、風に負けない強い弾道を打つことができます。低弾道でランを出せるので、飛距離が伸びる可能性があります。単品で購入する場合は、2番アイアンから揃えられており、ティーショットで活躍できるドライビングアイアンです。
テーラーメイド TOUR PREFERRED UDI
RSi TP UDI よりもヘッドが小振りとなってます。スピードポケットも施されています。1番、2番、3番 という番手があり、ティーショットで飛ばすためのドライビングアイアンです。ゴルフパートナーは、在庫本数55万本もあります。他のネットショップで販売し切れずに公式オンラインショップで良質な中古クラブを販売してます。TOUR PREFERRED UDI を見つけましたので紹介します。なんと 1U ロフト角16°があります(在庫があれば)。これは、飛ばせます!
少し古いモデルとなり、中古でも値段が安くなってきましたので、かなりお勧めできます。
テーラーメイド RSi TP アイアン
RSi1 RSi2 に続いて登場した RSi TP アイアン。TOUR PREFERRED なアイアンです。テーラーメイド特有の貫通型スピードポケットを搭載しており、小振りなヘッドとなっています。シャープに振っていけるアイアンです。フェースの弾きも良くなっており、ティーショットでも飛ばせるアイアンです。FORGED という記しがある通り、鍛造となっています。
テーラーメイド TOUR PREFERRED MC アイアン
ツアープリファードMCです。MCとは、Muscle Cavity マッスルキャビティという意味で、マッスルバックっぽいけどキャビティな要素も持っているという特殊な構造をしたアイアンです。こちらのアイアンも飛び性能が高くなっており、3番、4番などが人気のモデルです。3番でロフト角20°、4番でロフト角23°となっています。中古市場を探っていると、未使用品も出てきます。つまり、新品ですね。お買い得です。
ヨネックス ゼロアイアン
中空構造のアイアンで思い出すのが、石川遼仕様モデルのヨネックス ゼロアイアンです。リンクスコース攻略のために発案されたアイアンだったようです。番手を決める際に、0番としたことから、0番アイアンと呼ばれて話題となりました。石川遼が使っていたことから、人気のあるドライビングアイアンでした。純正シャフトでツアーADが装着されており、シャフトが重いというのが難点です。
ロフト角は16°、18°、20°、23° というラインナップとなっていました。品数が少なく、今では珍しいクラブとなりましたが、石川遼仕様ということで、とても人気のあるクラブです。
タイトリスト 716 T-MB アイアン
タイトリストのマッスルバック型の中空構造のアイアンです。トゥ側とヒール側にタングステンウェイトが配置されており、捉まりの良さと慣性モーメントの高さを追求しています。アイアンというよりは、ユーティリティですが、ティーショットでも使えるクラブです。
キャロウェイ X ユーティリティ プロトタイプ アイアン
ソールが分厚くなっており、構えるとヘッドが大きく見えて、安心感があります。写真では特殊な形状のヘッドのように見えますが、実際はアイアン型ユーティリティそのものです。当時、フィル・ミケルソンも使用していたこともあり、その飛び性能は、世界のツアーで実証されています。
ロフト角:18度、21度、24度
アリヤ・ジュタヌガン( Ariya Jutanugarn )のセッティング
アリヤ・ジュタヌガン( Ariya Jutanugarn )というタイ出身の女子プロゴルファーが居ます。彼女は、もともと飛ばす選手ですから、ドライバーを抜いたセッティングとなっています。もともと飛ばすからという前提があるからこそのセッティングであるともいえます。アリヤ・ジュタヌガンのセッティング紹介とティーショットで使えるドライビングアイアンの紹介をします。
ドライバーを抜いている理由を、もうすこし掘り下げていくと左右どちらかに曲げてしまうと大変なことになる、飛びすぎるとコースを突き抜けてしまうかもしれないというリスクがあるのだろうと推測できます。ならば、はじめからドライバーを抜いてしまって、ウッドはスプーン(3番ウッド)だけにしてしまうというセッティングにしているのでしょう。
アリヤ・ジュタヌガン( Ariya Jutanugarn )は、ドライバーを抜いておきながらも、ティーショットでは、スプーン(3番ウッド)ではなくアイアンを使うこともあります。海外のメディアでは、No driver, No problem と題して、アリヤ・ジュタヌガン( Ariya Jutanugarn )のセッティングを紹介されていることもありました。