最大反発力が得られるハンマーヘッド
テーラーメイドの2018年モデルM3ドライバー、M4ドライバーに搭載されている構造のひとつにハンマーヘッドがあります。ハンマーヘッドの有用性、飛距離性能への影響を紹介します。
スピードポケット
ハンマーヘッドを知るには、スピードポケットを知る必要があります。スピードポケットとは、テーラーメイド独自の構造のことで、ソール側のフェース面近くに設けられた溝のことです。溝を設けることで、打点ズレが発生しても強い弾きでとばせるようになっています。
スイートエリアで打ったとしても、無駄なバックスピン量を抑えて、強い弾きで飛ばせるというメリットがあります。フェース面の弾きが強くなれば、ヘッドスピードが遅くても、ボールスピードを速くすることができるので、結果的に飛距離アップにつながるというのが、スピードポケットの最大のメリットです。
フェアウェイウッドにも搭載されていた
ぶっ飛び系のフェアウェイウッド、RBZ(ロケットボールズ)にも搭載されて、フェアウェイウッドなのですが、ドライバー並の弾きが得られるとのことで、とても人気がありました。(今でも人気があります)
スピードポケットが搭載されているドライバー
ここ数年でスピードポケットが搭載されているドライバーで人気があるのは、以下の2モデルです。その他、グローレF2ドライバーにもスピードポケットが搭載されています。
- M2 ドライバー 2016年モデル
- M2 ドライバー 2017年モデル
ハンマーヘッドとは

写真:Taylormade
ハンマーヘッドは、テーラーメイドの2018年モデルのドライバーに搭載されているソールの溝です。スピードポケットが進化した構造だと理解すると判りやすいです。上のテーラーメイドM4ドライバーのソールの写真にて、赤色となっている部分がハンマーヘッドです。ハンマーヘッドを分割するようにリブが2本入っています。
スピードポケットとの違い
今までのスピードポケットは、溝が設けてあるだけでした。ハンマーヘッドは、溝を設けるだけではなく、溝を分割するように2本のリブが配置されており、無駄な撓みを減らして、強い反発力が得られるようになっています。テーラーメイドのテストでは、反発係数0.80超えをマークしているとのこと。ヘッドスピードが速くなくても、最大反発力で飛ばせる構造となっています。
- スイートエリアが広くなる
- 反発力が強くなる
- ボールスピードが速くなる
最大反発力が得られるドライバーで飛距離アップ
テーラーメイドのハンマーヘッドのように、誰でも反発力が得られて、ボールスピードを速くできるドライバーを使った方が飛距離アップできます。とくにドライバーというのは、ゴルフクラブの中でもシャフトが長いクラブです。シャンフトが長いと打点ズレが発生しやすくなりますし、打点がズレが発生すると、途端に飛距離を落としてしまいます。テーラーメイドのハンマーヘッドは、打点ズレが発生しても、スイートエリア近くで打ったときに近い反発力が得られるので、誰でも飛ばせるということです。このよなドライバーを選ぶことも飛距離アップにつながります。
古いドライバーと新しいドライバーの違い
古いドライバーと新しいドライバーの違いは、フェース面の弾きの強さ、スイートエリアの広さが全く違います。新しいモデルのドライバーの方が、フェース面の弾きが強くなっていますし、スイートエリアが広くなっています。簡単に言ってしまえば、新しいモデルのドライバーは、優しく打てるということです。このようなドライバーを選ぶことも飛距離アップにつながります。