SLEルール / スプリング効果の制限

SLEルール

2008年1月から施行された、SLEルールはスプリング効果を持ったクラブは使用できないというものです。SLE は Spring Like Effect の略です。ゴルフ規則として、クラブのフェースの反発に関する、具体的な数値として基準を設けられています。その具体的な数値とは、フェース面の反発係数が0.83以内であることとされています。ちなみに、R&Aは、「 2008年1月1日からこの制限はすべてのプレー形式、すべてのレベルのゴルファーに適用される 」 としています。

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測定方法

SLEルールに適合しているのか、どうかというのは、ペンデュラムテストによって、CT値を導き出し、ヘッドの柔軟性を測定します。CT は Characteristic Time の略で、特性時間 と訳されます。フェース面とボールが衝突し、接触している時間を求めるという特殊な測定方法です。

CT値は、μs(マイクロセカンド)で表記されます。

制限値は 239マイクロセカンドとなっていますが、許容誤差として±18マイクロセカンドまで認められます。つまり、CT値の上限は、257マイクロセカンド以下までとなります。

 

CT値 と 反発係数

CT値239マイクロセカンドの反発係数は、0.822となります。許容誤差として+18マイクロセカンドを含めた、CT値257マイクロセカンドの反発係数は、0.8301となります。CT値257マイクロセカンド以下は、ルール適合として裁定されます。

  • 制限値:CT値239マイクロセカンド(反発係数:0.8222)
  • 安定値:CT値256マイクロセカンド(反発係数:0.8296)
  • 上限:CT値257マイクロセカンド(反発係数:0.8301)

あくまでも、CT値257マイクロセカンド以下が上限ですので、257マイクロセカンド(反発係数:0.8301)の場合は、ルール不適合になる可能性が十分にあると考えられます。故に、反発係数0.830以内 という考えが適切なのでしょう。

上述したことを考えると、CT値256マイクロセカンド(反発係数:0.8296)が最も高い反発が得られて、ルールにも適合した、安心できる数値と言えます。

 

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クラブヘッドのデザインや構造

クラブのヘッドデザインは、単純な形状でなければならないとされています。許容誤差として+18マイクロセカンド以内で、ルール適合として裁定されたとしても、特殊な構造となっている場合は、ルール不適合になる可能性があるということになります。

ならば、ルール適合となったドライバーで、ソール側にスリットを設けたり、ヘッドのクラウン部分をたわませてボール初速をアップさせるという構造を持ったドライバーというのは、実際のところスプリング効果が無いと判断されていることになります。

もし、本当に反発を高めることができるような工夫が施されているのであれば、スプリング効果を持ったクラブとして見なされてしまい、ルール不適合となってしまうでしょう。

併せて、一般的に市販されているドライバーの反発係数は、0.83 よりも低い 0.82 くらいであるということになります。すべてのドライバーが、そうであるとは限りませんが。

 

フェース面の反発は飛ばすための要素のひとつ

フェース面の反発を高くすれば、高い反発で飛ばすことができます。反発係数が高ければ、ドライバーのヘッドとしては、スプリング効果(トランポリン効果)を得ることができますから、バックスピン量を減らして、ボール初速をアップさせることができます。結果的に飛距離アップができるということです。

ですから、SLEルールが制定されました。

ただ、フェース面の反発だけではなく、シャフトの性能、ドライバーの慣性モーメント、ボールとの相性などがあり、フェース面の反発というのは、飛ばすための要素のひとつでしかありません。

 


 

ただ、昨今のドライバーは飛ばすための様々なアイデアは出尽くした感は否めません。ヘッドにカーボンを採用して軽量化することや、ソール側にスリット(溝)を設けたり、たわみ効果があるなどの仕組みを導入していたりもします。今までよりも飛ばすことができるドライバーが開発されることは、ゴルファーとしては楽しみですし、興味を持つものです。

飛ぶドライバーは嬉しいのですが、安心安全にゴルフができるゴルフクラブを供給するということを忘れてはいけないのだろうということを感じています。

SLEルールは、今後も改定される可能性はあります。また、どんなレベルのゴルファーも公平に競技をするには、必要であると感じています。

 


 

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