ドライバーのスライスと重心距離

ドライバーのヘッドは大型化が進み、昨今ではヘッド体積は460ccが当たり前となりました。なかには、420cc、440cc という少し小型のヘッドのドライバーもあります。ヘッドが大きくなりますと、重心距離が長くなります。重心距離が長くなりますと、ヘッドが返って来ないと言われることもあり、それがドライバーでのスライスの原因のひとつとなっていることは否めません。

重心距離が短いドライバーでスライスを治せるのかを考えてみました。

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昔のドライバーと現代のドライバー

私が15年以上前に使用していたドライバーのヘッド体積が290cc程度でした。視覚的には現代のスプーンと同じくらいのヘッドサイズです。ヘッドの体積で考えると現代のスプーンは190cc前後なのですが、現代のスプーンは視覚的にヘッドが大きく見えるような工夫を取り入れています。昔のドライバーはヘッドが小さかったので、重心距離も短かったであろうということは想像が付きます。そして、ヘッドターン(ヘッドを返す)しやすかったというのも事実です。ヘッドターンしやすかったと言うよりは、ヘッドターンをする様なスイングを必要とされていた時代です。なかにはヘッドターンし難いドライバーもありましたが。ドライバーのヘッド体積290cc という小型のヘッドのドライバーで現代のドライバーよりも重心距離が短くてもスライスは発生していました。

 

重心距離が長いドライバー

最近のドライバーのヘッド体積は460ccと巨大化が進み、併せて重心距離も長くなっています。重心距離が長くなるとネック軸回りの慣性モーメントが大きくなります。ネック軸回りの慣性モーメントが大きくなるというのは、シャフトを軸としてヘッドが回転し難くなると言うことになります。これが、ヘッドが返らない、ヘッドが回転しないと言われる最大の理由となっています。

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ですが、ネック軸回りの慣性モーメントが大きくなり、ヘッドターンし難くなるということは、ヘッドの直進性が高まり、打ち負けしてフェースが開いてしまうことを抑える効果もあるということです。ヘッドを真っ直ぐにボールに向かって打つことが出来れば、ヘッドは真っ直ぐ振り抜かれていき、ボールは真っ直ぐ飛ぶということです。

 

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重心距離が短いドライバーとスライス

重心距離が短いドライバーを使うとスライスが治るのかどうかを考えますと、スライスは治りません。スライスをする原因はスイングが悪いかグリップが悪いかということになります。ただ、重心距離が短いドライバーの方が、ヘッドターンしやすい(ヘッドが回転しやすい)のでスライスを軽減をさせてくれる可能性はあります。併せて、重心距離が短いドライバーの場合はヘッドが回転しやすいということが裏目に出てしまうと、左への引っ掛け、チーピンを誘発してしまうこともあります。

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スライスが出る場合にはどのような弾道になるのか考えてみます。スライスをするということはボールが右方向へ大きく放物線を描いていくという想像が出来ます。そして、そのスライスボールは強く吹け上がっていませんか?

基本的にスライスはフェース面が開いてボールにインパクトをしている可能性が高いということを考えた方が良いでしょう。ボールが右に曲がると言うことは、フェースが開いているということになります。フェースが開いているということは、スピン量も増えて吹け上がるボールとなります。スライスボールが気持ち良いほどに高い弾道なのはスピン量が多いからです。

また、重心距離ばかりを考えるのではなく、フェース・アングルも考慮をすることが必要です。重心距離が短いドライバーは操作性に優れていますので、もともとオープン・フェースになっているドライバーも多くあり、オープン・フェースにすることで左への引っ掛けを軽減させていました。

 

ドライバーのスライスと重心距離 総括

重心距離が短いドライバーを使用すればスライスが治ることはありません。ただ、スライスを軽減させることは出来ます。併せて、強いフック(チーピン)が発生してしまうこともあります。

昨今のドライバーはヘッドが大きくなり、重心距離も長くなりましたが、長くなった重心距離が飛距離アップを手伝ってくれる要素のひとつになっているという考えを持つことも大切です。重心距離が長いということはヘッドを開閉することがし難いのですから、真っ直ぐにインパクトをすることが出来れば、ヘッドは開いたり閉じたりすることなく、直進性が高くなりますので、重心距離が短いドライバーよりも優しいということになります。

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